イベント報告

平成27年度 全体交流会 報告

『公益財団法人オイスカ 森のつみ木広場で遊ぼう!』 全体交流会 大盛況でした!

平成27年8月1日(土)〈10:00~12:00〉、年に一度のたかまつファミリー・サポート・センター『全体交流会』を開催しました。

今回、50名定員で企画をしていたのですが、嬉しい事にお電話だけでもお申し込みが100名を超える大反響を頂き、急きょ、収容人数ぎりぎりの71名まで会場入りしていただいて開催しました。

 

crying(キャンセル待ちでご参加いただけなかった皆さま、本当に申し訳ありませんでした。来年も楽しい会を企画いたしますので、ぜひ来年はご参加くださいね。)

 

講師には、

公益財団法人オイスカ四国研修センターの永山 妙氏、研修生のコペル氏、そして森のつみ木広場インストラクターの木村 佳子氏をお招きし、クイズや紙芝居の実演や森のつみ木広場の進行をしていただきました。

 

参加された方からは、

『普段できない体験ができて楽しかった。』『託児があり助かった。』『久しぶりに参加して元気をもらえた。ファミサポがあるからがんばれる事もある。また参加したい。』など、嬉しいご感想をいただきました。初めて会った方同士も一緒に作品を作る中で、交流していただけていて、よかったです。

 

参加されたお子さんの年齢によっては、

間伐や日本の森の状況などについてのお話は難しかったお子さんもいたかもしれませんが、親御さんにも知って頂くいい機会かと思い、省かずにお話していただきました。今回、つみ木広場体験したことで、ご家族で何かお話できるものを持ち帰って頂けていたなら、いいなと思います。

赤いじゅうたん一面にみなさんの力作が並んだ光景はまさに圧巻!で感動ものでした。yes

参加して頂いた皆さま、素敵な会を進行してくださった講師の皆さま、本当にありがとうございました。

(konishi)

綾川町出張登録会を行いました!

綾川町出張登録会を行いました!

暑い日差しが照り付ける8月6日。

綾川町子育て支援センター「にじ」にお邪魔して出張登録会を行いました。

昭和認定こども園内にある「にじ」。

木のぬくもりたっぷりのとても開放感のある空間は、いつもあたたかく迎えてくれ、足を踏み入れるだけでとても幸せな気持ちになります。

広い廊下からは、園児たちの元気いっぱいの姿、ちゃんとお椅子に座ってお昼ご飯を食べるほほえましい姿も見え、元気をもらいました。

 

本日「にじ」では、先生方による絵本の読み聞かせ等の取り組みが行われていて、お部屋は熱気ムンムン。10組の親子さん達の楽しい手遊び歌が響いていました。

登録は3組。

そのうち、すぐに援助が必要な方もおられ、ペアになる方を早急にお探しすることになりました。

サポートさせていただくことができて、嬉しい限りです!smiley

綾川町の方は、近くに血縁の方がおられ、またこども園等のサポートも手厚いので、ファミサポの出番があまりないのかな~と感じることも多かったのですが、子育てされている方がいる限り、「潜在的にさまざまなニーズは、やはりあるんだ、ファミサポにできることがある、もっと告知できたらいいな」と再確認しました。

綾川町では、たかまつファミリー・サポート・センター事業が、本年度より補助金の対象となり、1人1時間当たり、200円、ひと月につき25時間を限度に補助金が交付されることになっています。

実際に、昭和こども園にお迎えに行って預かる援助をしてくださっている会員さんもおられますよ。yes

近くに、子育てを応援してくださる方がいるというのは、利用があってもなくても心の頼りになるはずです。ぜひ、お気軽に利用をご検討くださいね。

 

本日は、昭和認定こども園の園長先生、「にじ」の先生方、大変お世話になりありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。

(konishi)

平成27年度 第1回 「まかせて会員養成講座」報告3

新規講座の内容報告 ~アンケートより~

【保護者とのコミュニケーション】

 

講師:臨床心理士 川口 知栄子氏

受講者アンケートより

*コミュニケーションについて、フィードバックや質問の仕方で、話す方も聞く方も話しやすくなることを実感した。子どもや保護者とも会話を積み重ねることで信頼感を築いていきたい

*コミュニケーションの大切さがわかった。気持ちよく話すことは、心にも良いことだとわかった。

*受講メンバーとコミュニケーションレッスンを通して、とても仲良くなれた。「専門家ではないのでヘタなアドバイスはしない」には気を付けたい。

*ゲーム感覚でコミュニケーションの図り方を体感でき、具体的な対応例もとても参考になった。

 

【児童の心の発達とその問題】

講師:香川県子ども女性相談センター 判定課長

児童心理司 關元 真弓氏

受講者アンケートより

*幼児期・児童期と時期ごとに発達課題があり、それをクリアしていくことが大切という事がよく理解できた。小1プログラム、9歳の壁など、とてもわかりやすかった。

「しっかり聞く」ついつい自分の経験など話してしまうが、聞く事が私にできることなんだと自信をもって聞き役になりたい。

*乳幼児の発達については、色々な所で見たり聞いたりしていたが、児童の部分は初めてだったので、すごく為になった。

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第2回養成講座は、9月2日から綾川町綾上いきいきセンターにて開催します。

「まかせて会員として地域の子育て支援に参加しませんか?」

参加費は無料。ご自身の子育て・孫育てにも役立つ充実した内容の講座です。

詳しくは養成講座の日程チラシをお送りしますので、ご連絡ください。

ご受講をお待ちしております!

たかまつファミリー・サポート・センター

087-811-2225

(Konishi)

平成27年度 第1回 「まかせて会員養成講座」報告2

5つの新規開講講座のご報告

今年度から5つの講座を新規開講しました。

この5つの講座は、厚生労働省の通知で提示されている講習カリキュラムを基に講座内容を見直し、これまでに会員さんたちが知りたいと要望くださった内容と、時代に合わせて知っておいていただきたい内容とを吟味して、開講にこぎつけたものです。

第一線でご活躍されていらっしゃる素晴らしい先生方を講師にお招きできたことも大きく、とても充実した内容の講座をご提供できたと思います。

先生方、お忙しい中お時間をとってご協力くださり、本当にありがとうございました。

 

既存のまかせて会員さんも、意欲的に新規開講講座をご受講くださっていました。

スキルアップの機会ととらえ、てきぱきと時間をやりくりし、ご受講くださったまかせて会員さんたち。

お顔を拝見してコミュニケーション取れたことも、アドバイザー一同、嬉しい機会となりました。ご参加くださり、ありがとうございました。smiley

 

参加者のみなさんからは、アンケート用紙いっぱいに、素晴らしいご感想をいただきました。

一部、ご紹介させていただきます。

 

【子ども虐待と子育て支援者の役割】

講師:高松市こども女性相談室 室長補佐 

   児童福祉司 北谷 勇雄氏

アンケートより

*子どもが減っているのに虐待が増え続けていることに違和感を感じた。「愛着障がい」の本、読んでみようと思う。24時間対応のダイヤルができたこと、知れてよかった。

*ショッキングな案件が紹介されて胸が苦しくなった。「良いおせっかい」ができるようになりたい。話がわかりやすかった。高松にもたくさん虐待があり驚いた。

*ニュースなどで虐待を見聞きするけど、実際に身近で起こっていることを知り、地域の中で早期発見や予防ができればと思った。子どもを第一に考えることが大切だと思った。

 

【保育の心】

講師:花ノ宮保育園 園長 野町 文枝氏

アンケートより

*長く保育に携わっていらした先生の言葉は重く感じた。0~2才では記憶には残らないが、愛され、可愛がられた経験は子どもの引き出しに入っているということが印象に残った。

「子どもは一番信頼できる人に反抗しながら自分づくりをしていく」「どんな大人と出会うかによって子どもは変わる」という言葉が心に残った。

*支援の意義と役割、心構えを現場のトップの方からお話していただき、身の引き締まる思いだった。そして子育てを振りかえらされるものだった。「あとから来るもののために」

 

【家庭における子どもの安全対策】

講師:りつりん病院 小児科医長 松浦 聡氏

*月齢ごとの色々な事例を紹介いただいて、本当に参考になった。消毒薬は傷口につけないなど昔の常識では変わっていることもあり、最新知識を身に付けないといけないと思った。

*ドキドキ、ヒヤヒヤする時間だった。家族ともレジュメを使って話し合い、我が家の環境を見直したいと思う。ブドウ、タバコ、ケトル、ハブラシなど、身近な物も今後気を付けていきたい。帰ってすぐ、ブラインドコードを固定します。

*子どもの危険な行動(本人にとっては好奇心)の事例の説明がとても勉強になった。

どんな所にもどんな物にも事故が起きうることを忘れないようにしたいと思った。

 

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次回の養成講座は、9月に綾川町綾上いきいきセンターにて行います。

詳しいことは、下記までお気軽にお問合わせください。お待ちしております!

たかまつファミリー・サポート・センター

087-811-2225

(Konishi)

平成27年度 第1回「まかせて会員養成講座」報告1

第1回 「まかせて会員養成講座」開催しました!

台風にも負けず、新まかせて会員さん無事誕生!

平成27年7月8日(水)・9日(木)・15日(水)・16日(木)・29日(水)の5日間、高松市男女共同参画センターにて、第1回 「まかせて会員養成講座」を開催しました。

今回は台風が直撃というハプニングが起きたために、日程の変更等、講師の皆さま、受講生の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、ご協力をいただき、無事日程を終えることができました。ありがとうございました。本当にお疲れ様でした。

新カリキュラムについて

より安心・安全な援助活動をめざして、厚生労働省の通知で提示されている講習カリキュラムを基に講座内容を見直し、今年度から導入した新カリキュラム。全15講座・24時間講習としたことで、受講者の負担が大きく、受講者数が減ったり、疲弊の声が上がるのではと、正直心配していました。

ところが、蓋をあけてみると受講者数は17名の日もありましたし、アンケートからは新規開講講座についても、素晴らしい学びに感激されたお声がたくさんきかれ、やはり、「導入してよかった!」と思いました。yes

「そんなに受講しないといけないの?と批判的にとらえる方」ではなく、「子育て力を高めるための学びを積極的に楽しみ、これからに生かそうとされる方」が、たかまつファミサポに携わってくださっているということなのだと思います。とても誇らしく、嬉しく思いました。講座中も穏やかで、楽しい交流が広がっていました。

この講座を通して、出会わせていただいた皆さま、このご縁を大切にしていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。

(Konishi)

「わはは・ひろば高松」さんに出張登録にお伺いしました!

「わはは・ひろば高松」さんに出張登録にお伺いしました!

冷た~い飲み物が恋しくなる暑い日差しの午後。

わはは・ひろば高松さんへ出張登録にお伺いしました。

お昼ご飯を終え、ほっと一息。

お疲れでお昼寝の時間かな。。。と思っていましたが、元気いっぱいのお子さんたちと共に、たくさんのお母さんたちが登録希望でお集まりくださっていて、お部屋は満員御礼状態。blushみなさん、お忙し中、本当にありがとうございましたheart

本日は7名の方が本登録されました。

声がなかなか通らず、お聞き苦しい点もあったかと思いますし、本登録もゆっくりお聞き取りできずで大変申し訳なかったのですが、今後援助が必要になられましたら、しっかりとご両親のご要望をお聞かせいただいて、援助して下さる方をお探しするようにいたしますので、どうぞお話をお聞かせくださいねsmiley

3月、転勤や進級でたくさんの会員さんとの別れがあり、寂しい気持ちでいっぱいでしたが、また新しい季節がやってきて、新たな出逢いをいただき嬉しい気持ちで救われます。

高松に初めて来られた方、血縁のいないところで頑張られている方・・・。「高松での生活を楽しんでください!子育て真っ只中の今を楽しんでください!応援していますからね!」そう、お声がけできることが幸せに思える出張登録の時間でした。

スタッフの皆さま、お世話になりました。引き続き、今年度もよろしくお願いします。

(Konishi)

「ひまわりはうす とことこ」さんに出張登録にお伺いしました!

「ひまわりはうす とことこ」さんに出張登録にお伺いしました!

すがすがしいお天気の午前中、ひまわりはうす とことこさんにおうかがいさせていただきました。

ひろばのスタッフ様、いつもお声をかけて下さってありがとうございます<(_ _)>

お部屋の中で、お友達とおもちゃで遊んだり、ママと一緒に絵本を読んだり、どの子も笑顔smiley笑顔smiley笑顔smiley

私達アドバイザーはかわいい笑顔に癒され、幸せな気分なりましたよ~heart

楽しく遊んでいる中、ファミサポ事業としくみについてお話をさせていただきました。皆さん真剣に耳を傾けて下さってありがとうございます。その後3人のママが登録してくれました。

今すぐ援助は必要ないけれど登録だけしておこう。転勤族なので自分が体調不良になった時に頼る人がいないから。上の子の幼稚園行事に下の子の援助が必要になるかも。と心配され、登録だけしておきます!との事でした。

 

いざという時のために『会員登録だけしたい』ということでも登録は可能ですので、ご希望の方はファミリー・サポート・センターセンターまでご連絡下さい。予約制のため事前連絡をお願いいたします。

 

 

 

 

たかまつファミリー・サポート・センター

TEL:087-811-2225

 

「にしおか医院地域子育て支援センター」さんに出張登録にお伺いしました!

「にしおか医院地域子育て支援センター」さんに出張登録にお伺いしました!

少しどんよりとしたあいにくのお天気でしたが、

「ファミサポの登録をしたい!」とたくさんの親御さんが集まってくださっていて、

お部屋はかわいいお子さんたちでいっぱい!

感激の登録会となりましたheart

 

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本日は10名の方が登録されました。

一度も自分以外の人に預けたことがないというママさんも多くいらっしゃったので、

実際に援助してくださっているまかせて会員さんのあたたかいお気持ちや

日々繰り広げられている援助活動の様子などを軸にお話をしました。

「登録をした後、利用しなくてもいいんですか?」

「ペアになった会員さんに依頼を継続してお願いしないと失礼になりますか?」

などのご質問をいただきましたが、登録はしたものの、利用をすることなく子育て期を乗り切ることができたなら、

それはそれでOKなことなんですよyes、とお伝えしました。

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登録を済ませておけば、お母さん、お父さんに何かお困りなことが出てきた時に、

お電話をいただくだけで、頼ることができるまかせて会員さんのお探しスタートすることができるので、

安心の第一歩になっていると思います。yes

「ちょっと助けがあったら助かるのになぁ・・・」と思ったときには、

ぜひお気軽にご相談のお電話をくださいね。

お待ちしております。smiley

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登録を終え帰るころには、テーブルをみなさんで囲んでランチタイムを楽しんでおられ、とてもいい空気でした。

実際に栄養士さんが作られた離乳食で、硬さなどの指導を受けられている方もおられ、お母さん、お父さんたちにとって、本当に頼りになる場所だな~と改めて感じました。

本日はみなさま、お忙しい中、お集まりくださってありがとうございました。

スタッフのみなさま、お世話になりました。お声掛けくださってありがとうございました。今後共、よろしくお願いします。

(Konishi)

「わはは・ひろば香西」さんに出張登録にお伺いしました!

「わはは・ひろば香西」さんに出張登録にお伺いしました!

爽やかな風が吹き抜ける気持ちのいい登録日和。

今年度最初の出張登録はわはは・ひろば香西さんです。

駐車場のきれいな藤棚に歓声をあげた後、ふんわりと木のいい香りがするあそび場へ。

「やっと、ここで遊ぼうかな~と思えるいい季節がやってきましたぁ」と、スタッフの方が笑顔で迎えてくださいました。

いつ来ても、ほっと癒されるステキな居場所です。。。お声掛けくださってありがとうございますheart

本日は、8名の方が本登録をされました。

最近では、様々な理由で里帰り出産をせずに二人目をこちらでご出産される方が多くなっているように感じます。

「産後1ヶ月ぐらいはどうしても、上の子をなかなか外遊びに連れ出せないし、可愛そう・・・ストレスも溜まるかも・・・検診のときに上の子が待てないかも・・・」など、不安に思われているお声をたくさんいただきます。

血縁のないところで子育てに奮闘されているお父さん・お母さんたちにとって、二人目の出産は、ちょっと手があれば、、、と思うことは多いかもしれません。

ファミサポでは、そんなお父さん・お母さんに代わって、実際に上のお子さんをひろばさんや公園へ連れて行き、少しの間遊ばせるという援助活動をしてくださっている方もおられます。yes

登録を済ませられた方は、何か必要な援助があればいつでもお気軽にお電話くださいね。

また、最近では、お一人でひろばへお子さんを連れて来られるお父さんもおられるとか。ファミサポ利用にあたっても、お母さんだけでなく、お父さんのご理解が必要という場面も多くあります。今後は、お父さん向けにもファミサポ事業の説明ができる機会があればいいのかも・・・とスタッフの方とお話をしました。

今後も少しでもファミサポの仕組みを通じて、子育て支援のいい繋がりができるよう活動を続けていきます。今後とも、よろしくお願いします。

(Konishi)

平成26年度 第4回スキルアップ講座 報告 

子ども理解の方法について学びました!

平成27年2月17日(火) 高松市役所 職員研修室にて、第4回 スキルアップ講座を開催しまし

た。講師としてお招きしたのは、香川大学教育学部 准教授 松井 剛太先生です。

『子ども理解の方法 -幼児期から学童期ー 』と題して、発達障がいに限らず、どんなお子さんに対しても大人が関わっていく中で大切にしたいことについてお話いただきました。(参加者21名)

◆◆◆ 受講者の感想(アンケートより) ◆◆◆

*発達障がいについて書物などでは知識を習得することは難しいので、わかりやすくご説明いただけて勉強になった。

*普段から発達障がいのことや、男女の性の事等もカテゴリー化されていることが多いが、実はグラデーションで考えた方がわかりやすいなぁと思っていたので、『スペクトラムで考える』がとても納得できた。

*いろんな方のご意見を聞くことができ勉強になった。

*発達障がいに関しての内容だったが、子ども全般に当てはまる内容で参考になった。

*内容が濃くてよかった。

*子どもにとって環境やまわりの大人の接し方が大事だと再確認できた。

〇〇〇 講座を終えて (記 小西) 〇〇〇

学術的にレベルが高いと思う内容のお話も、常に具体例をあげ、柔らかい口調でお話くださったのでとてもわかりやすく、受講生の皆さんは納得しながら学びを深めていらっしゃいました。本当にあっという間に感じる充実の2時間でした。

特に質疑応答の時間は、受講生のみなさんが日頃もやもやと気になっていたことを、松井先生に直球で投げかけることができ、とても白熱していました。

話題は、子どもとの信頼関係の築き方におよび、ある会員さんからは「子どもは警戒をしているもの。冗談をいう、すもうをとる、遊ぶといったところから人間関係を築くことが大切。遠回りをしているようだけど、実は近道だったという方が将来的にいいのでは」といったすばらしい意見がでました。

松井先生からも、「子どもは自分の好きなことにつきあってくれない大人には期待しない。きらいなことばかりにつきあってくれる大人はきらいになるだろう。まずは遊びましょう。自分の好きな領域について一緒に話ができる大人っていうのは、信頼関係を築けます」とお話があり、ハッとしました。問題を抱えている子どもさんをどう理解したらいいのかと、頭でその解答ばかりを求めていましたが、そうではないのだと気づいたからです。「肩の力を抜いて、子どもと向き合うところから始めよう・・・」と思いました。受講生のみなさんも、それぞれの気づきを持ち帰られたと思います。それは、今後日々の生活の中で、そしてファミサポの活動の中で生きてくると思います。

子ども理解の方法を考えるためのたくさんのヒントを与えてくださった松井先生。お忙しい中、ファミサポの会員さん向けにご講義くださいまして、本当にありがとうございました。

平日の講座開催となってしまい、残念ながらご受講いただけなかったまかせて会員さんも多くいらっしゃいましたので、以下、講義内容の要点をまとめました。関心のある方は、ご一読ください。

■■■ 講義内容 ■■■

まず、発達障がいを正しく理解するために、学習障害、ADHD、自閉症について一つずつ確認しました。

●学習障害についての学びの中では、実際にココロという文字が見えるかどうかについて体験してみることで、学習障害がある人は 刺激の選択がしにくい という状況であるという認識を深めました。

音の刺激の選択がしにくいお子さんに対しては、とんとんとたたいて、目を見て「今から言うよ」とこちらに集中させると良い、と具体的な対応方法も教えていただきました。

●ADHDについての学びの中では、特に二次障害を予防する必要性について学びました。問題行動があった際に無視や叱責ばかりを受けると、自信を失ったり、より問題行動を促してしまったりという悪い循環に陥ってしまうため、 周りの大人がどう理解してあげて、どの部分を認めてあげて、どの部分をしっかり毅然と叱るのか、という見極めが求められている とお話がありました。

●自閉症についての学びの中では、特に スペクトラムで考える という視点を教えていただきました。スペクトラムとは、薄いか濃いかという流れという意味で、障がいを白・黒・グレーというカテゴリーの概念でみるのではなく、 濃いか薄いかというスペクトラムの概念でみていこう! というお話でした。障がいと診断を受けることで周りの人との関わりを失い、結果的に障がいの濃さを強めてしまうということがないように、周りの環境がいかに影響しているのかを周りの人が意識すると共に、スペクトラムという概念を持つことが大切だということでした。

次に、子どもが描いた絵に対してどう声をかけるのかという問題を通して、5つのものの見方について学びました。①行動主義的な見方 ②能力主義的な見方 ③道徳主義的な見方 ④了解主義的な見方 ⑤共感主義的な見方という5つの見方のうち、どれがいいというわけではなく、大切なのは一人一人の見方に偏りがあり、くせがあるということを知り、 常に一つの見方にならないように意識を持つことが子ども理解の幅を広げる ということでした。特に②や③のように能力主義的、道徳主義的な見方で見てばかりいられていると、子ども達はつらいので、子どもの良い所を見ていこうという視点として、MI理論の8つの知能の定義の紹介もありました。また、子どもの行動を理解する分析方法についての説明もありました。

最後に、子ども理解の方法として大切なことについてお話がありました。大切だと思われることを以下にまとめます。

*かかわりの基本としてSSKKにならないこと

S: スピード(早くしなさい)

S: 生産性(がんばりなさい)

K: 管理強化(ちゃんとしなさい)

K: 画一化(みんなと同じにしなさい)

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

(早く!みんなできとるよ!など、SSKKのかかわりばかりになると、子どもたちはあせったり、イラッとしたり、自信を失ってしまう)

*楽しい中で自己抑制の体験をさせる

望ましくない状況の中で耐える「我慢」ではなく、自分の感情もありながら、楽しい中で結果的に我慢につながる「自己抑制」を体験させる。

*共感的自己肯定感をもたせる

競争的自己肯定感(競争に勝ち、他人より優れていることで満たされる)ではなく、 共感的自己肯定感(他者に支えられ、他者に理解され、「自分も捨てたもんじゃない」とわかってくる関係)を生む言葉かけをする。

例 ×→ 〇〇くんよりもよくできたね。

  ×→ 下の子はできたのに、なんで〇〇はできないの?

  〇→ あなたがいるとこっちもしあわせなんよー

  〇→ あなたといるとすごく落ち着くよー

 (〇〇が好き、それすてき!こういうところが好きよ!など、私はこう思うよと伝えていける言葉かけが良い)

*子どもにとってよい大人になる

1 子どもを障害名でみない。

  →子どもにレッテルを貼らず、子ども理解の幅が狭くない大人は信頼される

2 子どもの自尊心を守ってくれる。(他児の前で恥をかかせない。周りからからかわれるのを許さない)

  →自尊心の強いお子さんは、一度失敗すると信頼がなかなか持てないため、丁寧に関わることが大切。どういったお子さんかを見極めることも大切。 

3 ルールをはっきりさせて、ぶれない。(子どもが迷わない)

  →感情によってぶれる大人だと子どもはどうしていいかわからない。

4 毅然として温厚。(子どもに操られず、子どもの策に乗せられない。明るくてメリハリがあり、少しこわい)

以上です。

追記:

まかせて会員・どっちも会員さんのスキルアップに少しでも繋がれば・・・と願い、今回のスキルアップ講座も企画いたしました。来年度の企画に関しましては、今回みなさまからいろいろとお声もいただきましたので、引き続き皆さまのためになる良い講座をご提供したいと思います。ぜひ、ご受講ください。smiley

(Konishi)