にこまるクッキーとはがき
先日、東京出張のお土産に『にこまるクッキー』をいただきました。
東日本大震災で被災された方々が避難先で作られた、かわいらしいお顔型のクッキーです。
仮設住宅で暮す女の子からのメッセージが印刷された返信用のはがきが添えられていました。
娘とクッキーをはんぶんこして食べた後、「はがき書いておいてね~」と渡しました。
すると、おじいちゃんと文通するときはすらすら近況報告を書くのに、今回は全然筆が進まない様子・・・。
○○ちゃんへと書いてからは、色鉛筆の上に置いたまま、幾日も過ぎていきました。
それは、子どもながらに、自分の楽しかった夏休みの様子を書いていいものなのかな、
「がんばって」という言葉はなんだか違う気がするし・・・と悩んでのことのようでした。
そんなある日、朝日新聞に料理研究家の枝元なほみさんが本の紹介をされている記事が載っていて、
にこまるクッキーは、枝元さんが始められた『にこまるプロジェクト』という支援活動の一つだということを知りました。
すぐに、娘と一緒に枝元さんがクッキーを作る動画や枝元さんのHPを検索。
枝元さんの「顔が見える形で、あたたかい支援活動をしたい」という想いを感じ取ったのでした。
娘と震災のことや支援の在り方などたくさん話をして「いろいろ気をまわして、言葉を選ぶことに時間を費やすよりも、今、お友達にちょこっとでも嬉しいと思ってもらえることができればいいんじゃないかな」という結論に至ると、娘はすっきりして、やる気まんまんになり、それから2日間かけて丁寧にハガキを書きあげました。
内容はというと、庭にできたミニかぼちゃの大きさがどれくらいかということを図入りで説明した、なんともほのぼのしたもの・・・。
でも、たくさんお気に入りのシールを貼ってありました。
なんとはないはがきですが、遠く離れた香川から届くこのはがきを、女の子が喜んでくれるといいなぁ~と思いました。
これからの日本を背負って立つ子どもたちが、共に想い合いながら、それぞれの場所でしっかり立ち、いきいきと活躍することを願います。
親として、子どもたちを支える一人の大人として、私もできることをひとつひとつやろう・・・。
東北のみなさんとこころつながるきっかけを与えてくれたにこまるクッキーとはがきに感謝です。
ちなみに、にこまるクッキーは、無印のブールドネージュのような、サクサクほろほろした食感の、
なんともおいしいクッキーでした。
口に入れた瞬間に、「およっ、なんか違う!美味しい!」と思いましたよ。
興味のある方は、チェックしてみてくださいね。
(Konishi)