平成26年度 第1回スキルアップ講座 報告

コミュニケーション能力をアップさせるための研修会
~保護者との信頼関係を深めよう~

 平成26年5月28日水曜日、高松市男女共同参画センターにて、臨床心理士の川口知栄子先生をお招きして、「傾聴」の基本的な考え方や技術について学びました。 ファミサポの活動にも、日常生活でのコミュニケーションにも役立つ内容で、有意義な学びの時間となりました。

 「聴く」技術(1)~姿勢~

 話を「聴く」時には、相手が理解しやす言葉や相手の言葉を使い、柔らかい表情で相手のトーンに合わせると安心感が生まれるそうです。わずかに前かが  みになるような姿勢で。相手を凝視したり、極端に目をそらしたりしてはいけま せん。適切な間隔でのうなずきやあいづちも大切です。

 「聴く」技術(2)~言葉~

 ①フィードバック  相手が言った言葉を繰り返す ⇒ 「あなたの話を理解している」ということを、より明確に伝える。

 ②話し手が元気になる言葉を使う ・話し手のよい行動を見つけようとする ・心から、単純に、具体的にほめる  ・話し手の努力と存在を認める ⇒ 話し手を肯定的に見ることができ、話し手の自己イメージがアップする。

③質問する  ・話の流れに沿って「~というと?」「どんなふうに?」 ・「なぜ」「どうして」を使う時は注意(肯定的な質問をする) ・深刻な話のときは質問を減らす  ⇒ 相手の話したい気持ちを刺激する。

④どうしたらいいか一緒に考える  ・「どんな風になったらいいと思う?」 ・「どうしたらいいのかしらね?」 ・「そうしたらどうなるかしら?」   ⇒ 話し手の力を信用し、話し手の価値観を認める。

⑤聴けないときは無理しない ・「ごめん、今は聞けないわ」など自分の限界を伝える  ・気持ちと言動を一致させる  ・約束を必ず守る(守れなかったときは、素直に謝る) ⇒ 信頼が生まれ、相手も約束を守ってくれる。

「聴く」技術(1)、(2)を使ってのワークショップ

 2人一組になり、話し手と聴き手を決め、合図で交代しながら、与えられたテーマについての話を聴いた後、お互いの気持ちをシェアリングしました。

 みなさん、今日が初対面とは思えない程、うまくコミュニケーションをとっておられました。さすがです!!

 技術も大切ですが、テクニックに頼りすぎないこと、聴き手が落ち着いていること、ゆとりを持っていることが大切だそうです。

また、聴く力の本質は、安全を提供すること。おしゃべりするとき、伝えたいのは、事実より気持ちだそうです。

自分で枠をはめずに、肯定的な面を見る

見方を広げることで、別の性格が見えてきます。短所も長所に変わります。

・神経質 ⇒ 几帳面・丁寧・正確・ぬかりなくできる。

・短気 ⇒ 物事に熱中し、結果を出すのに一生懸命になれる。

・口下手 ⇒ 慎重に考えてから発言できる。

・暗い ⇒ 落ち着いて物事をとらえる思慮深い。

・理屈っぽい ⇒ 理論的に順序立てて考えられる。

 

参加者の声

・今回の研修を受けてとても勉強になった。自分の短所を長所に変えてくれる言葉がけをして下さり、自分自身に自信を持つことができた。これから接していく方々にもこのような心温まる声掛けをしていきたいと思った。

・ワークと講義のバランスが良かった。話したり、聞かせてもらっていろいろ刺激になり、すーっとした。

・「こころのくせ」を数値化することで、自分を見つめることができた。

他にもたくさんの嬉しい感想をいただきました。

 

良い人間関係を築き、信頼しあって活動することはファミサポの活動においてとても大切なことです。

コミュニケーション力を高め、ファミサポの輪を広げていきましよう!!

 

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